住まい手に合わせる家

建築主の生活スタイル

20年程前に大がかりな増改築が行われた市街中心に程近い木造住宅を、10年前に個
室部分を改装し、6年前に水まわりを含めたLDKを再度増改築、昨年(2002年)
は座敷まわりをリフレッシュしました。ここでは、6年前の大がかりな増改築に戻ってお話いたします。
周囲環境は、隣接クリーニングエ場が移転し大型セレモニー施設ができるなど、15年の間に変化し、家庭環境も変化しました。

建築主の要望

奥様が学習塾をはじめられて生徒がじょじょに増え、娘さんが留学を終えてピアノ
を教えはじめたことなどで、既存のDK、トイレ、浴室など家族のための共用部分を、
椛造に手を加えずに改装し、家族のための空間と来訪者のための空間を明確にして、
ピアノを置く居間を増築することにしました。
近い将来にはピアノ教室と塾はなくなる予定なので、そのときの化粧直しや将来の
建て替えを考慮しながら、増築の居間と既存住宅を木造の玄関ホールで繋ぐ計画とし
ました。

リフォームのポイント
一番のポイントは、家族構成やライフスタイルの変化に合わせ、無理のない範囲で
リフォームを繰り返しているということです。2回目となるこの事例では、大通りの
騒音、近隣へのピアノ音の迷惑、ピアノの音響などを考えて、鉄筋コンクリート造の
壁と鉄骨造の屋根で墹築部分を栂成することにしました。ご主人が生コン関係で働か
れて子供を育ててこられたことも大切な要因として捉え、打ち放し仕上げとしました。
なお、この敷地の歴史を見守って来た柿の木はそのままに、計画を行いました。
外部の人には、ピアノの音や演奏の姿、家人の住まい方がわずかに感じられるような計画とし、
コンクリート、ガラス、木製のペァガラス、軽くて金属の素材を感じる屋根、木、白熱灯をうまく取り合わせたつもりです。
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工事内容
屋根下地は耐火野地板2枚の間に空気層を設け、遮音と断熱の工夫をしました。
ピアノの音響に関しては、使った感じで対策を立てることとし、
この一年後には、弾き手に合わせて、簡易に移動や撤去ができる音響パネルを設置しました。
ローコストでの音響設計にはもっとも苦労しました。

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